真面目に「あんこうの友酢(ともず)」を作ってくれる店って、なかなか、ないんだよ。
高くつくし。。。ようは、儲からんのよ。。。
その中で、昔ながらの作り方で友酢(ともず、ともす:共酢とも書きます)を提供してくれるのが、
割烹 魚兼 さん
創業は明治時代で、水戸市の下市では、老舗の割烹店です。
東京吉兆も魚兼さんのレシピで作っているとのこと
とりあえず、写真はこんな感じ。。。。。
アンコウの友酢(割烹 魚兼) |
茹でた鮟鱇(アンコウ)と、その左にある友酢(酢味噌のようなもの)に、注意してみてね。
一般的に有名なのが、アンコウの七つ道具と呼ばれる部位。
白身、皮、胃袋、卵、エラ、ヒレ、キモ
これらを洗って茹でて食べます。
初めて食べる人は、刺身と間違えて、醤油で食べちゃったりしますが、料理の分類上は、酢の物。
その横にある、友酢で食べるのが本当の食べ方です。
友酢を作らず、上から普通の酢味噌をかけただけで、提供するインチキ店もあるのでご注意を。。。
アンコウの共酢は、作るのがすごく大変です。
友酢(ともず、ともす:共酢)を拡大したのがこれ。。。。
友酢(割烹 魚兼) |
酢、砂糖、水飴を使って、甘酢を作り一度沸騰させてから冷ましておきます。
それから、味噌を木のフタに塗り、表面を焼きます。
味噌の少し焦げた部分を、金串でこそぎ落とし、
また、表面を焼きます。これを繰り返し、焼き味噌を作ります。
フライパンやオーブンで味噌を焼いただけだと、味噌の香ばしさが無くなります。
次に、
アンコウのキモを酒塩に漬けておき、その後、蒸します。
蒸しあがったアンコウのキモは、裏漉し器で裏漉します。
そして、先ほど焼いた味噌も、裏漉します。
裏ごしした、キモと焼き味噌を当たり鉢(すり鉢)で混ぜて、
さらに、なめらかにします。
なめらかになった、キモと焼き味噌に、先に作っておいた甘酢を、少しずつ、加えて伸ばしてゆきます。
で、、、できあがり。意外と重労働です。
真面目に作った友酢かどうかをチェックする第一のポイントは、
友酢の中にある、黒い粒々です。これは、味噌の焦げです。
友酢は、材料費がすごくかかります。なんせ、高級食材アンキモが材料ですから。。。。。
友酢をおかわりするお客様も時々いますが、お店の人が嫌がるので、ご注意を。。。。。。
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