2011年5月4日水曜日

酒造用精米(ライスミル:茨城県行方市)

ブログ少しサボリ気味でした。。。。。

被災地支援をしてたので、忙しかったです。

改めて、郷土料理研究家(?) 初鹿野浩明です。

今回ご紹介は、酒造用精米の専門店です。
株式会社ライスミル さん 
ホームページはこちら
http://www.choshinet.or.jp/~irm/

ここも、ちょっとお手伝いをしています。

ここのライスミルさんは、
一般のお米の精米もしてますが、
ここの大きな特徴は、これだ!!!

精米度35%の山田錦

山田錦というのは、日本酒ファンであれば知らない人はイナイというチョーブランド米です。

どんな米でも日本酒は作れます。

しかーし、

美味い日本酒用の米といえば、
5百万石か、山田錦かと云われています。山田錦の方が上位ランクかな?(好みもあるでしょうが)

その、山田錦を精米すること 35%
普通の精米は90%~95%の精米度ですから、
なんと気の遠くなる話なのか。。。。

一般のコシヒカリと見比べると、

コシヒカリ(左)と山田錦(右)

左から
精米したコシヒカリ
コシヒカリの玄米
山田錦の玄米
35%精米した山田錦

コシヒカリの方は、普通に精米したものです。

山田錦の玄米をよく見ると、真ん中が白いのがわかりますか。
これが山田錦の でん粉 部分です。
大吟醸酒には、この白い部分だけを使います

この玄米を
磨いて、磨いて、磨いて、磨いて、、、、、、
磨き続けること、
80時間!!!!





80時間だよ!!!
3日以上!!!
途中で休むと、米が砕けてしまうので、一度作業が始まると、機械を止められないそうです。

そして、
中心の白いでん粉部分を磨き出したのが、
写真一番左の酒造用山田錦です。

この小さく、小さく、小さくなった
精米度35%山田錦を使った酒が
大吟醸酒と呼ばれるものです。

このライスミルさんは、茨城県の酒造メーカーの7割に酒造用精米を提供している企業です。

ちなみに、この大吟醸用山田錦の糠(ヌカ)がこれ!

真っ白です。ピントが床にあってます。m(_ _;)m

このヌカを握ると、キュッ!キュッ!と軽い音がします。
純度が高く、細かいと、この音が聞こえます。
ヌカというよりも、コーンスターチのようです。

社長さんにお会いして、この大吟醸用山田錦を炊いて食べたらどうなるのか?聞いてみました。

不味いそうです。
普通にご飯として食べるときは、山田錦よりコシヒカリの方が美味いんですって。。。

やっぱり、餅は餅屋に焼かせろ
ですね。
酒専門の米は、酒に使うのが良いのでしょう。

茨城県には、小さな酒造メーカーが沢山あります。
最近は、若者の日本酒離れが進み、日本酒メーカーが廃業に追い込まれています。

本当に美味い日本酒は、本当に旨いぞ!

みんなも日本酒を飲むようにしようよ!

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