2011年12月31日土曜日

うるめの田舎煮(水富屋:新潟県見附市)

め~だ~かぁ~の がっこうはぁ~ か~わ~のぉ~ なか~
(めだかの 学校は 川の中♪)

というわけで、
新潟県見附市は、水富屋さんの、
うるめの田舎煮‥‥‥
うるめの田舎煮

「うるめ」というのは、新潟県の方言で、「めだか」のことだそうな‥‥

要するに、メダカの佃煮だな  これは‥‥

ボクの近所では、「うるめ」というと、「うるめイワシ」のことを指します。
中身が違うので \(◎o◎)/! しました。

ボクは、川魚あまり得意じゃないです。
海育ちなので、川魚独特の香りに慣れていません。
ちなみに、「うるめイワシ」は、「目」が大きくてウルウルと潤んでいるから、「うるめイワシ」というだということを、子供のころに聞いたことがあります。

対して、メダカは、目が大きいからメダカというというのを聞いたことあるけど、
このメダカは、なんか目が小さいような気がします。煮るとこうなるのでしょうか? 気のせいか?

外観はこんな感じです。
見附のめだか料理 うるめの田舎煮
ネットでお値段を調べたら、高級品じゃあないですか‥‥

そういえば、メダカも絶滅の危惧があるお魚になったという話をきいたことがありますね。

元々メダカの佃煮は、家庭料理、普通の惣菜だったと思います。
メダカが獲れなくなって、今では、高級料理(?)のひとつになったのでしょう。

なんか変ですね。普通の料理が高級品になるなんて‥‥

文明が進み、川がよごれ、メダカが滅び、メダカ料理という文化が消えていく。

なんか悲しいなと思いながら、メダカの佃煮をかみ締めました。
大人の味がします (>_<)

今日は、大晦日です。

来年も、新たな食文化にたずさわって行きたいと思います。
皆様も良いお年をお迎えください。
















2011年12月26日月曜日

牛すじ丼(萌え木:茨城県高萩市)

自称郷土料理研究家(?)初鹿野浩明です。
だんだん、体の調子も良くなってきました。

今回ご紹介は、牛すじ丼‥‥

牛すじ丼(萌え木)
牛肉のスジ肉を煮込んで丼に仕立てたんですね。
温泉卵がアクセントにのってます。

高萩市は、駅前通りの路地裏にある「萌え木(もえぎ)」さんです。
「萌え」という言葉を使うと、アニメオタクかと思われがちですが、
どう見ても、アニメオタクは集まらんよな。この店構えでは‥‥

萌え木

正統派の、和食の小料理屋です。

「萌え木」というのは、元来「若葉の芽吹きはじめた木」という意味です。
初心を忘れずに、常に精進して仕事に励もうという気合が感じられるネーミングですね。

お昼に入りましたが、混んでるな。
10席ほどのカウンター席は満席でした。
別途、奥に座敷があるそうです。

ランチはリーズナブルですが、夜のメニューを見たら、相応なお値段です。
でも、妥当な値段設定かしら。
特に高くはないです。感想は、人それぞれですが‥‥
良い材料を使えば、相応の値段になるよね。

お店の写真では、見づらいけど、今回12月に訪れたので、「おせち」の張り紙がしてありました。
3段重で3万円だって‥‥
高いと思うか、安いと思うか、普通と思うか
自分が買うか買わないかは別として、相応ならOKです。

実をいうと、牛すじ丼は、相方が食べたのを写真とらせていただきました。
ボクが食べたのは、こっち‥‥

ソースかつ丼(萌え木)

ソースかつ丼‥‥
甘辛いソースですね。自分の家で味を調整しているのかしら。少し和風っぽいソースです。
カツの厚みといい、揚げ方といい、すべてが絶妙です。
単純な料理は、ごまかせないので、ある意味難しい料理です。
板前さんの技術が高そうですね。
ここのご主人は、キチンと修行をしてきた、板前さんであることが感じられます。

このような店は、夜に来ても、おいしく食べられるんだろうな。
一度、高萩に泊って、ここで飲もうかな?








2011年12月25日日曜日

そぼろ納豆(5社:茨城県各地)

今回ご紹介は、茨城の郷土料理のひとつ
そぼろ納豆です。

自称郷土料理研究家(?)初鹿野浩明です。

そぼろ納豆というのは、
納豆に、切り干し大根の漬物を混ぜて漬けたものです。
食品の分類では、納豆という発酵食品ではなく、
漬物に分類されます。

ネタを温めすぎたかな。
とりあえず5社を紹介してみます。
北から順に、

こごいら納豆(八光)

常陸大宮市山方町の株式会社八光の「こごいら納豆」

切り干し大根に大根の葉っぱを漬け込んだ納豆です。
「こごいら」というのは、「ここら辺の」とか「この辺りの」という意味だそうな

次に、
水戸藩伝承そぼろ納豆(根本漬物)

水戸市は株式会社根本漬物の「そぼろ納豆」
漬物の専門店です。
そぼろ納豆は、前述しましがた、もともと漬物なんです。
この根本漬物さんは、梅干しの方が有名です。
ボクは、根本漬物さんのシソで巻いた梅干しが、子供のころから好きです。その内また書きます。

同じく水戸市は、株式会社水戸納豆製造の「そぼろ納豆」
そぼろ納豆(水戸納豆製造)

こちらは納豆屋さんです。ここの普通の納豆は、子供のころから食べてるので、自分の口に合います。いわゆるソウルフードです。
そぼろ納豆は、最近始めたのかしら?初めて見ました。

そぼろ納豆を、水戸で初めて商品化したといわれているのが、
こちら、
しょぼろ納豆漬(大貫漬物食品)

有限会社大貫漬物食品の「しょぼろ納豆漬」。ボクが子供のころから食べているそぼろ納豆は、これです。母も子供のころ、よく、大貫漬物さんに、買いに行かされたそうです。当時は、樽で売っていたとか言ってました。
一番なじみ深いそぼろ納豆です。

最近、仕事の関係で、行方の方へ行く機会が増えて、購入したのが、これです。

納豆珍味 金ゴマ入り そぼろ
茨城県は、行方市にある株式会社井川食品の「納豆珍味 金ゴマ入り そぼろ」 
ゴマが入った「そぼろ納豆」ですね。

全体的な傾向としては、
茨城の北へ行くほど、納豆の糸が引かなくなり、南へ行くほど、糸が強くなります。

共通しているのは、切り干し大根の漬物を一緒に混ぜて、醤油ベースで漬けた漬物であることでしょうか。

また、水戸は、切り干し大根だけというオーソドックスなのに対して、北や南は、その他のモノが入ってきます。後発メーカーがよくやる差別化の手法の一つですね。そのことから考えてみても、発祥の地は、水戸なんだろうなと思います。


ボクの祖母は、新潟出身なので、切り干し大根の漬物を「ハリハリ漬け」と言うことから、そぼろ納豆のことを、「ハリハリ納豆」と言います。
たぶん、我が一族独特の呼び方でしょうか。最近気づきました。

それから、
そぼろ納豆という言い方の他にも、おぼろ納豆という言い方もあります。

「おぼろ」も「そぼろ」もどちらも、同じ意味ですよね。
でも「おぼろ月」とは言うけど、「そぼろ月」とは言わんなあ

料理の世界では、「そぼろ」というのは、「細かいこと、細かく刻んだもの」を指すんだそうな(古今料理集1670年~1674年頃)。

そんなことは、おいといて、

そぼろ納豆は、納豆屋が始めたのではなく、漬物屋が始めたというのが興味深いですね。元々、茨城では、納豆に漬物を混ぜて食べていたという習慣があったそうです。

ボクも、自宅で納豆を食べる時は、キムチとかタクアンとか、からし菜とかを刻んで入れて食べますよ。
こんな考え方が土産土法なんだよなあ~。

家庭で食べてる食べ方が商品化できると、意外と売れます‥‥









2011年12月23日金曜日

宇治抹茶入りコーヒー(GEORGIA ジョージアの新商品)

大企業の経営戦略は専門外ですが、
ものすごく気になった商品です。

GEORGIA×GREEN 和 STYLE 宇治抹茶入りコーヒー
長い名前です。 by コカコーラ


コンビニにいったら、フト見かけたので、思わず購入‥‥

面白いことやってるなあ と、感心しました。
コカコーラという大企業でも、こんなことをやるんだ‥‥
ジョージア クロス というブランド展開なのかな??
コカコーラの新作です。

ネーミングとデザインからして、次は、何を混ぜるんだろう?
って、先に思っちゃうんですが‥‥


外観のデザインが美しいよね‥‥
さすが! としか言えません‥‥

お味はというと、
口に含むと、コーヒーの香りに、抹茶の渋みがあり、
ゴクリと飲み込むと、
鼻を抜ける匂いに、抹茶の香りがするという、
一口で二度楽しめる缶コーヒー(お茶缶)です。

コーヒー通の人や、お茶通の人が聞いたら、
怒るのだろうか?


抹茶の粉は下に沈むのか? と思いましたが、
振ってからお飲みくださいとは、どこにも書いていなかったので、
そのまま、振らずに飲みました。
抹茶の粉が下に残り、デロッと出てくるかと思いきや、
さすがコカコーラさん、そんなことはなかったです。
スバラシー

ボクは、コーヒー通でも、お茶通でもないので、
こんな商品は、単純に興味深いです。

典型的な変化球の商品ですが、
このような商品は、世の中に浸透するのでしょうか?

天下のコカコーラが、このようなことを始めるのは、
あまり例がないような気がします。

消費者行動の、大きな変化があるのかもしれません。

もしくは、暴走か????

上手く行けば、革新・変革だし、失敗すれば、大暴走だな。

いずれにしろ何かが変わると思います。
要観察です。






四方山話(儲かる商売は2:経営者の行動特性)

今、どんな商売が儲かるのよ?
とか、
儲かる商売は何ですか?

と、、、よく聞かれます。

う~ん
今、だれがやっても、儲かる  という商売は無いですネ。

でも、そんな中、儲かっている会社はあります。

何が違うのだろうか?

儲かってる(繁盛している)会社と、そうではない会社、との差は何だろう?
その差は、歴然としてあります。

経営トップ、いわゆる社長さんの行動特性がずいぶん違うのを感じます。

今までお会いした中小企業の社長さんの中で、
「ああ!伸びてる企業だな」と感じ人に共通する点は、

①とにかく速い
 決断が速い、行動が速いです。あれよ、あれよという間に、事が進んでいるという特徴があります。家族を引っ張り、従業員を引っ張り、走っていく。独裁者と呼ばれ、わがままと言われても、どこ吹く風‥‥
 中小企業の社長は、独裁者とか、わがままと言われるくらいでちょうどいいかと思います。よく言えば、強いリーダーシップともいえます。
 ただ、時々、あまりに早すぎて、資金ショートを起こすので、そんな時がボクの出番になり、適切な投資時期を計算したりします。

②顧客志向と利益のバランス感覚がよい
 儲けることだけを考えていうるのではなく、常にお客様の立場でモノ(自社の製品・サービスなど)を見ています。なんか当たり前のことを書いているようですが、なかなかできない方が多いです。
 たとえば、儲ける事ばかり考えていると、お客様は、逃げます。ところが、別な例では、「お客様のために値段を下げて販売する」って、平気で言う社長さんもいます。儲からなかったら、商売が続かないでしょう。それに、働く従業員の給料も払えなくなってくるし‥‥
 お客様のメリットを考え、さらに、自社のメリット(儲かる仕組み)を考える。このバランスがキチンとできて、顧客を呼び込めて、利益がでるようになります。ボクは、「どうやったら、値段を上げてもお客様が喜んで買ってくれる方法を考えてください」と言います。

③情報収集力が高い
 アンテナが高いといいましょうか。やはり、伸びている企業の社長さんは、その業界の通人ですよね。驚くほど詳しいです。
 ボクは、しょせん経営コンサルタントなので、その業界のプロではありません。ボクは、浅く、広くというスタンスです。言い訳?
 情報収集力が高いということは、顧客ニーズの把握も早く、かつ、正確です。また、仕入れや、業界の流れ・方向性分析も、より確実になっています。ようは、②のバランス感覚をよくするための、基本的情報をキチンと吸収しているんですね。
 

こんな行動特性を持っている方なので、ポジティブであり、前向きなのかと感じます。
だから、顧客をはじめ、従業員や業者もついてくる。

繁盛するというのは、情報が集まり、モノが集まり、人が集まり、金が集まることです。

儲かる商売が、ある、ない
ではなく、
商売を儲けさせることが、できる、できない
かと、思います。











2011年12月21日水曜日

生ゆば(奥久慈ゆばの里 三宝産業:茨城県大子町)

仕事が忙しすぎです! 眠いです。
2ヶ月ほど肩こりがひどくて、停滞していたら、仕事が溜まってしまいました。
頑張らねば‥‥

まず、言い訳をしておいて‥‥久々のブログです。
自称郷土料理研究家(?)初鹿野浩明 なかなか復活できません。

某料理屋さんで食事をしてたら、
本日のお刺身ということで出てきたのが、これ‥‥

湯葉刺し(ゆばさし:ゆばの里 三宝産業)

「おお! 三宝さんの生ゆばじゃん!」

湯葉刺し(ゆばさし)‥‥

ああぁ‥‥忘れてた‥‥身近過ぎたかも‥‥
一店一秀に載せなきゃ‥‥

大子町の逸品 ゆばの里(三宝産業)さんの 「生ゆば」です。

豆乳を温めると、表面に膜ができて、
それを引き上げたものが湯葉(ゆば)になるんだそうな。
京都や栃木が有名だよね。

口では簡単に言うけれど、これを商品化するとなると想像を絶する努力が要るよな‥‥
 茨城も負けてられません。

この他にも、干し湯葉(乾燥湯葉)や巻き湯葉もあったと記憶しています。

ここ、三宝産業(ゆばの里)さんは、ゆばが有名だけど、
お豆腐もおいしいです。

釜あげ(ゆばの里)

釜あげ豆腐を温めて食べる

代表格は、釜あげ豆腐かな?
一般的には、おぼろ豆腐とか、汲み出し豆腐、ざる豆腐とか呼ばれている種類でしょうか?

ボクは、いつも、パックに入ったままレンジで少し温めて、
それから薬味をのせて食べます。
豆腐の香りが立つし、旨味が活性化します。

その他にも、
木綿豆腐(ゆばの里 三宝)

当然ですが、普通の木綿豆腐もあります。
冷奴で食べる時は、、、、、、
カツオの塩辛を薬味に使って食べると、旨いんだなこれが、、、

三宝産業(ゆばの里)さんの木綿豆腐は、豆腐の密度が高いので、麻婆豆腐を作る時に、水切りをしなくてもOKです。

その他にも、にがり豆腐とか、絹ごし豆腐、豆乳などもありました。にがり豆腐がお勧めなんだけど、最近、食べてないなあぁ。

三宝さんの豆乳は、すごく濃いんだよね。ここの豆乳を使うと、自家製の、引き上げ湯葉とか、絹ごし豆腐が作れます。

さらに、、、豆腐料理の専門店、静香庵(茨城県那珂市静)も運営していて、父が生きていた頃は、何回か利用させてもらいました。



こうやって書いてると、久々に、また行きたくなってきたなあ。