ボクは、経営相談を受けるときに、口をすっぱくして言うことがあります。
できない理由を探すな!
どうやったら、理想に近づけるかを考えよう。
そのいい例を、最近、身近で経験したのでご報告します。
茨城県の大洗町でも、東日本大震災により、地震と津波の被災を受けました。
こちらの被害は、東北の方々から見れば、たいしたこと無いと思うかもしれませんが、
それでも、津波をかぶった建物や、陸に上がった船、倒壊した建物、陥没した道路、などなど、、、、相応にありました。
被災して避難所に逃げたひとは3,000人いました。
人口3万人の町ですから、10人に一人が避難所にいる計算です。
その他にも親戚や知人宅に避難した人もいると思いますが。。。。
そこの炊き出しをしたのは、警察でも、消防でも、自衛隊でも、ありません。
一中小企業の、弁当屋です。
電気も、水道も、燃料もない。米屋も浸水。包材屋が倒壊。道路は閉鎖。ガソリンもない。
そんな状態で、どうやって3,000人分のオニギリを準備すればいいのか、想像できますか?
その中で、唯一壊れなかったが、万年屋の炊飯マシン(株式会社AIHO社製)です。
株式会社AHO(アイホー)のホームページはコチラ
http://www.aiho.co.jp/
アイホーの技術者を呼び出し(渋滞と道路の損壊のため、5時間かけて来ました)、
炊飯マシンを非常用発電機と直結。
有限会社大洗プロパンが、ガスの配管と供給を担当。
有限会社和泉屋米穀店が、米を供給。
ちなみに、ここは、津波で倉庫の一階部分は流されています。
たまたま、倉庫の2階にあった米を使用しました。
有限会社なかや燃料店は、配送用のガソリンを担当。
株式会社高速がオニギリ用のパックを準備。ちなみに高速さんの倉庫は崩壊状態らしく、各支店から見本用などを掻き集めたそうです。その他にも消毒用スプレー等。
大洗町役場が給水車を手配。
万年屋では、被災のなか従業員を招集し、
バケツリレーで給水車から炊飯マシンへ水を供給。
飯を炊き、オニギリにして避難所へ配送。
これらのことは、地震があってから15、6時間ほどの出来事です。
本当にライフラインが全くない状態の作業です。
万年屋さんが茨城新聞の一面をかざりました。
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13012258552551
しかし、万年屋さんだけの力ではありません。
関連会社の方々や、万年屋の従業員、役場の方が、
一致団結したからこそ成し得たことです。
協力しあうことは、とても大切です。
それと同時に、
無理だと諦めないことの大切さ、
どうやったら、理想に近づけるかを考え続けることの大切さ、
を、改めて、心に焼き付けておこうと思います。
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