2011年3月30日水曜日

四方山話2 (納豆:茨城県水戸市以北かな?)

自称 郷土料理研究家(?) 初鹿野浩明です。
今回は、どのお店の何という訳ではなく、

震災の影響で納豆がボクの周りから消えていしました。

水戸市には納豆屋さんが沢山あり、その一つのお店のお話では、
当初は、ガソリンが無いので、出来上がった納豆を出荷できないとのことでした。配送できないので、ボクの親戚が処分品を沢山もらってきたので、おすそ分けしてもらいました。
結果、しばらく納豆の日が続きました。。。世間にはこの時点でなくなったのかな。

震災直後は、原料の供給不足とか、燃料の供給不足とかで作れないとか。いろいろ憶測が飛び通います。
コンスタントに提供してもらえることって、すごく有り難いことですね。

てな訳で、今回は、取材にも行けないので、

水戸近辺の納豆について、話を少しだけします。

水戸納豆は、色んな云われがウィキペディアでも解説してあるので省略
コッチ↓↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E7%B4%8D%E8%B1%86

ボクが住んでいるのは、ひたちなか市ですが、中学校、高校、大学と水戸でしたので、生活の大半は、水戸市の下市と呼ばれるところでした。
そんなこともあり、社会人になるまで、ほとんど県外で生活したことがありませんでした。水戸から離れることも無かったですし。

サラリーマンになったときに、初めて他県(群馬県)で生活するようになったのですが、
群馬県で生活をして、一番ビックリしたのが、
納豆の粒が異常にデカイ!
と思ったのを今でも思い出します。

考えてみると、納豆は、元々大豆から作ります。
本来は、この大きさなんだろうなとなるのでしょうが。。。。

こんなデカイ豆が口に入るのか?ヽ(^。^)ノ 
っと、本気で思いました。普通の大豆の大きさですけどネ。。

茨城県の納豆は、どこも粒が小さいです。小粒納豆と呼ばれています。これが最大の特徴です。

最初に広めたのは、「くめ納豆」さんであることは間違いないでしょう。あっと言う間に茨城に広がり、だれが最初に考え出したのかよくわかりません。ボクが子供のころには、既に小粒納豆でした。ただ、その頃に、ボクの祖母が
「◯◯の納豆は、豆が小さくて美味しい」
と言っていた一言を思い出すのですが、「くめ納豆」さんでは、無かったように記憶しています。昭和40年代は、大粒(普通サイズ)の商品と小粒納豆の商品が混在していたのかもしれません。

幼児の頃の記憶なので曖昧です。静かに、小粒納豆を販売していた所があったようにも思います。記憶違いかもしれません。
どなたか、ご存知の方がいらしたら連絡下さい。

納豆のウンチクを少し、話が長いって云われます。
もう少しお付き合いを。。。

納豆といえば、3つに分かれるのかな?
糸引納豆、干し納豆、甘納豆

糸引納豆は、いわゆる水戸(茨城)の納豆が代表です。茹でた納豆を納豆菌で発酵させたものです。

干し納豆は、大徳寺納豆が代表かしら? 作ったことはありませんが、塩茹でした大豆を麹で発酵させて、干したものだそうです。ボクが食べたのは、黒い色(黒豆なのか?)をしてました。
ニラ・ニンニク・ニギリッペ、日向で臭いは干し納豆。という言葉を子供のころに教わったのですが、未だに覚えています。ニラ・ニンニク・干し納豆は、3大臭い食品だそうです。でも実際にはそんなに臭いとは思えません。干す時かな?

甘納豆は、いろいろな豆を甘く炊いたものですね。和菓子に分類されます。サツマイモで作っても甘納豆は甘納です。


後から知ったのですが、大粒(ふつうサイズ)の糸引納豆は、包丁で粗みじんに切って(たたいて)食べるのが本道らしいです。
引き割り納豆(ひきわりなっとう)というそうな。。。。

スーパーなんかでは、発泡スチロールのパックに入ったのが一般的ですが、藁で包んだものとか、経木で包んだものとかもあります。
発泡スチロールのパックが無かった時代は、経木で販売していたのが一般的だったかな。
藁で包んだものは、どちらかという言えば、観光客用のおみやげ品というイメージです。経木を船の形にして高級感をだすという有名店もありますね。


群馬の前橋のバナナ屋さんの顧問をしていますが、
コッチ参照↓↓ なぜ急に、バナナ屋なの?
http://hatsukano-hiroaki.blogspot.com/2011/02/blog-post_21.html

バナナ屋さん曰く、バナナと納豆って関係があるそうです。それとモヤシ屋。。
どれも、ムロ(室)を使います。
バナナの熟成をするときとか、納豆の発酵とか、モヤシの発芽とかですね。バナナが売れなくなった(安くなった)ので、多くのバナナ専門店は、果物屋に業種転換したのですが、それ以外にも、納豆製造とか、モヤシ製造を始めて多角化したそうです。
こう言うのを範囲の経済性というのかな。



とにかく、茨城と言えば納豆という位他県の方には有名です。お土産用に、納豆せんべい、納豆フリカケのように、納豆◯◯という商品を開発すれば、ドライブインやSAでは必ず売れるアイテムの一つですね。お勧めの商品開発です。でも、最近は、出尽くしたかしら?
昔、イタ飯屋で、納豆ピザもありましたね。これは売れたのかしら? ちょっと、不明ですけど。。。。。


食べ方はいろいろありますよね、
以前は、味噌汁にいれた納豆汁が好きでした。最近はやらないけど。。。昔の漫画に、夕やけ番長というのがあり、その1シーンに、ご飯に納豆をのせてから、味噌汁をかけて食べるというのがありました。自分もやってみたら美味かったと記憶してます。

みなさんは、納豆はどうやって食べてるのでしょう?
案外いろいろな方法で食べてるような気がします。


茨城、水戸近辺では、納豆に刻んだ漬物を入れて食べるという習慣があります。
そんなことをやるのは、お前ん家だけだ!!
と云われそうですが、
あるんだよ! ひっそりと。。。。
それが商品化されています。
少なくとも、戦前です。
ハリハリ納豆って言います。
しょぼろ納豆とかそぼろ納豆というのが一般的ですが。。
これは、また、別の機会にお話します。

2 件のコメント:

  1. 納豆のお話、勉強になりましたm(__)m
    私は納豆スパゲッティが好きです。
    OLだった頃、東京の麻布付近のカフェ風のお店で
    食べたのが初めて。
    刻みニンニク・バターじょうゆの風味と納豆に
    刻みのりをたっぷりかけていただきます。

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  2. >ソフィアさん
    回鍋肉に納豆を使っても美味いよ。

    ボクが小学生のころ、「トウチ」が手に入らいないので、
    「納豆」を使ってました。

    本格的な中華料理店だと、
    回鍋肉には、「甜麺醤(テンメンジャン)」は使わずに、
    「トウチ」って呼ばれる豆を発酵した調味料を使います。
    「トウチ」は、あまり売られていない(最近は、見るけど)ので、代用品に「納豆」を使っても本格的な回鍋肉っぽくなります。

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