2011年8月3日水曜日

四方山話3 (専門化 VS 多角化)

大衆食堂というのがあります。
こんなお店のメニュー構成はスゴイですよね。
カレーライス、ラーメン、そば、うどん、天丼、カツ丼、寿司もあれば、天ぷらもOK

場合によっては、うなぎ、刺身、ピザにハンバーグ、スパゲティとなんでもあり、

「一番売れるのはなんですか?」
と質問すると、
「餃子」
とポツリと返事が帰ってくる。
えっ!どこに書いてあるのそれ  (*_*)
なんてことは、珍しくありません。

配達もしちゃいます。。。。。

丸いパイプ椅子に、化粧板のテーブル。。。。
朽ち果てた品書き、アブラギッたメニュー。。。。

ってこんな感じ。。。。。

都会のコンサルタントの先生が登場したら、
こんな店は、相当バカにされるかも。。。。
「専門店化しろ!」
と判で押したような答えが返ってきます。

ところが、、、、、、
田舎だと、こんな店が意外と生き残るんです。

一見、経営効率が悪く、不経済なんですけど、

父ちゃん母ちゃん商売で、
売上が下がっても、人件費支出がなく、
設備投資による借金の利息負担もない。

ランニングコストが極めて小さいんです。

お客様は入らないだろうって?
いやいや、この何でも屋は、田舎だと意外に入ってます。

都会だと、人口が多いので、ターゲットを狭くしても、市場がそれなりに確保されますが、
田舎だと、ターゲットを狭くすると、市場が極端に狭くなります。

要するに、専門店を好む人の割合は都会でも、田舎でも同じなんだけど、都会は分母が多いから、ターゲット市場が十分に広いんです。

よく、
「中小企業はニッチを狙え!」とか
「ナンバーワンではなく、オンリーワンだ!」とか
聞きますが。。。。。
格好はいいんですけど、、、、

田舎だと、
オンリーワン過ぎちゃって、ニッチ過ぎちゃって、
お客様がいない!

なんてことは、よくあります。

専門店のように、お店の特徴を打ち出すことは、とても大切なことです。
でも、人口が少ない場所では、いろいろなアイテムを販売することも生き残る手段かと思います。

商圏範囲を広く取る場合は、専門化
地元対応の商売をするのなら、多角化
というのが、田舎の商売のやり方かしら???

ただしね、多角化といっても、
あえて、ある程度偏らせることで、
店の特徴を打ち出すこともできるはずです。

それから‥‥
専門店だと、ハイリスク・ハイリターン(儲かるけど潰れやすい)し、
多角化だど、ローリスク・ローリタン(あまり儲からないけど、失敗も少ない)
かな????????



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